設立20期の節目を目前にさらなる成長を遂げるための挑戦

当社は静岡県三島市に本社を置き、静岡県および神奈川県において、派遣事業を中心とした営業を行っています。認定取得を目指したきっかけは、設立20期目となる2027年を迎えるにあたり、さらなる成長に向けて会社としてどのような取り組みができるかを検討したことでした。コンプライアンスやルール遵守を当たり前に行っている当社の取り組みを知った労働局から、「優良派遣事業者認定の取得を検討してみては」とアドバイスをいただいたことが、大きな後押しとなりました。
当初は、81項目に及ぶ認定基準を見て、その項目数の多さに驚きもありました。しかし、従業員の安定や派遣スタッフの将来性、そしてクライアントの保護を考えたとき、挑戦する意義は非常に大きいと感じました。認定取得の可否だけでなく、自社の取り組みを見直し、より良い体制を整えることが重要であると考え、取得に向けて本格的に準備を進めることを決めました。
わかりやすい「見える化」によって日頃の業務を改めて見直す機会に

認定取得に向けた取り組みは、社長、経営企画部、営業所長、経営推進部のメンバーが中心となって進めました。まず全員でテキストブックを読み込み、認定基準の内容を一つひとつ確認することから始めました。すでに実施している取り組みと、明確に見える形になっていない取り組みを整理し、必要な資料の作成やマニュアルの整備を進めました。
特に苦労したのは、日々の業務の中で自然に行っていたことを、フローチャートや文書として整理する作業でした。これまで社内で口頭共有されていた内容や、担当者の経験に基づいて行われていた対応を「見える化」するにあたり、誰が見てもわかりやすく、かつ同じ水準で実行できる形に整理しました。また、当社が人材派遣を初めて利用する企業向けに配布している『派遣先企業向けガイドブック』についても、必要に応じて加筆を行いました。
BCP対策に関する項目については、南海トラフ地震や首都直下型地震などの災害リスクが高い地域で事業を展開していることから、有事の際のリカバリー体制を改めて見直す機会となりました。これらの取り組みを通じて、社内体制や業務の見直しを進めることができました。
全員が説明できる体制で挑んだ訪問審査
審査は、新たに作り上げた取り組みを説明する場というよりも、これまで当社が行ってきた取り組みをお伝えする場であるという印象でした。当日は訪問審査を選択し、実際の資料をお見せしながら日頃の取り組みについて説明しました。
特定の担当者だけでなく、関わったメンバー全員が内容を理解し、説明できる状態を目指して準備を進めました。審査は長時間にわたりましたが、これまでの準備の積み重ねにより、落ち着いて対応することができました。審査を終えた際には、大きな達成感とともに、取り組んできたことへの確かな手応えを感じました。


認定取得により、お客様からの高評価と差別化を実感

派遣会社の差別化は難しい面もありますが、優良派遣事業者認定を取得していることは、適切な事業運営と取り組みを行っている企業であることを示す一つの指標となっています。複数の派遣会社が参加するプレゼンテーションにおいて、認定を取得していた企業が当社のみであり、高い評価をいただいたこともありました。
認定マークはホームページや会社案内、各種資料にも掲載しており、当社の取り組みを伝える上で重要な役割を果たしています。派遣スタッフの方々から認定について質問をいただくこともあり、認定取得が安心感につながっていると感じています。認定は単なる証明ではなく、日頃の取り組みを客観的に示すことができるものだと実感しています。
日々の業務の質を高める取り組みとして認定を活用

今回の取り組みを通じて強く実感したのは、これまで当社で日常的に行ってきた取り組みの多くが、認定基準としっかり結びついていたということです。
これから認定取得を目指す企業の皆様は「81項目に及ぶ要件をクリアすることは難しい」、「取得のハードルが高い」と感じられるかもしれません。しかし、当認定で求められている内容は、派遣会社として日々の業務の質を高めることそのものであり、結果として社員の意識向上や、クライアントやスタッフの方々からの信頼向上につながるものだと感じています。
当社にとっても、認定基準を一つひとつ確認し、クリアしていく過程は、プロジェクトメンバーの大きな自信につながりました。また、業務のチェック体制がより明確になったことで、行動に対する責任意識も高まったと感じています。認定取得後は、お客様に対してもこれまで以上に自信を持って当社の取り組みを説明できるようになりました。今後も継続的に取り組みを見直しながら、さらなる向上を目指し、認定の更新と活用を進めていきたいと考えています。
