高い水準で業務遂行していることを自信を持ってお伝えするために
当社は「静岡県内でナンバーワンの総合人材育成サービス会社になる」という目標を掲げ、事業運営を行っています。
当社のサービス提供は静岡県が中心ですが、競合企業は全国規模で運営している大手の派遣事業者も多いため、「競合と比較してもそん色ない、高い水準の業務遂行を私たちも行っていることを、胸を張ってお客様にお伝えしたい」という思いから、優良派遣事業者認定の取得を目指すことにしました。
取り組みの基準や背景について社員の目線を揃えられた
もともと認定取得前から、自分たちは厳しい水準で高い業務遂行を行っているという自信があったので、初回取得の時も、今回の更新時も、取得の準備に際して運用変更をする必要がない点が非常に多くありました。そのため、“認定取得のためだけに整備する”というような項目は少なかったと思います。
ただ、私たちがもともと行っていた取り組みも、一部は「これくらいやったらよいだろう」と“なんとなく”設定していたところがありました。しかし、認定準備で一つ一つの項目を照合していくと、“具体的にどのレベルまでやるべきか”という基準や、“なぜやるのか”という背景について理解することができ、社員が目線を合わせることができるようになりました。
また、「理解している」ことと「実施できている」ことの違いに気付けた点もありました。
頭で理解はしていても、実際の運用に反映しきれていなかったり、担当者ごとに対応レベルにばらつきがあったりした点については、さらに細かな調整を行うことで、自分たちの取り組み水準をさらに高めることができたと思います。
初回の認定取得後は、認定事業者として高いレベルの業務遂行をしっかりと維持し、必要に応じて改善を行っています。
お客様とのやり取りでも話題高い評価と自信に
認定取得後は、認定マークを名刺やホームページ、社内外の通達など、入れられるところには全て入れています。
優良派遣事業者認定制度について、ご存知のお客様は当社の周りにはまだまだ多くありませんが、マークについてご質問いただいたり、私たちから話題にさせていただいたりしていますが、非常にキャッチーだと感じています。この制度の仕組みや審査基準、取り組みのレベル感などについてご説明をすると、非常に高いご評価をいただけることが多く、私たちにとっても自信になっています。
同一労働同一賃金への対応も認定更新準備でクリアに
初回の認定取得後は、認定事業者としてこのレベルの業務遂行をしっかりと維持し、必要に応じて改善するという思いでやって来たので、3年後の認定更新時にも困ったことはありませんでした。 また、今回は認定更新と同時にPマークの取得も行ったのですが、Pマークを取得していると審査が免除となる項目もあるため、Pマークを取得する際のモチベーションにもなりました。
今回の認定更新での大きな変化としては、法改正による「同一労働同一賃金」への対応が大きなポイントだったと思います。
そもそも「同一労働同一賃金」については認定更新に関わらず、社内の業務やルール、体制などを見直す必要がありましたが、ちょうど認定更新時期と重なったため、更新準備を行うことで「同一労働同一賃金」に対応するための整備も、迷うことなく完了することができたのは非常に良かったと思います。
更新の準備に際しては、認定を受けるために必要な81項目が4つに分類されているので、1分類ごとに各セクションから担当者を任命し、それぞれが責任をもって対応することにしました。まずは認定更新日から逆算して準備スケジュールを立て、項目ごとに更新内容に不備がないかを確認しながら進めていきました。
審査は、実際に現物を見ていただいたほうが説明しやすいと感じ訪問審査を選択しましたが、事前にしっかり準備してあったので順調に進みました。
派遣業界全体の向上に向けて他社と切磋琢磨していきたい
優良派遣事業者認定の取得・維持を通して、自社の業務改善につながったと思います。
チェック項目に照らし合わせて、一つ一つの業務を確認していくことで、新たな気付きもあり、結果的に業務を見直しする良い機会になりました。
業務の水準がさらに引き上げられたことで、派遣スタッフさん、お客様、当社の「三方よし」になりますので、今後も更新をしていきたいです。
また、1社だけで頑張るのではなく、同業他社と切磋琢磨しながら、この業界をより良くしていくためには、より多くの派遣事業者にこの制度を利用していただくことで、派遣業界全体の向上に繋がるはずと考えています。
通常の業務をしながら申請や審査の準備を行うのは、簡単なことではありませんが、トライすることは決して無駄にはなりませんので、皆さんぜひ挑戦していただきたいと思います。