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30周年の節目の年に向け、よりよい人材会社となるために。「3つのチーム」「4つの分類」で目標達成、大きな自信とプライドを獲得。

株式会社サンスタッフ (本社 : 愛知県刈谷市)
  • 取得年度: 30年度
  •  | 
  • 区分: 新規取得

プロフィール

株式会社サンスタッフ
(本社 : 愛知県刈谷市)

事業内容
総合人材サービス(人材派遣、業務委託、人材紹介、技術者派遣・請負、翻訳・通訳)/人材育成(新入社員などの階層別教育、専門教育)/現場改善/IP(知的財産、特許などの調査・出願)/緑化(工場緑化、芝生管理など)
資本金
2,000万円
事業許可番号
・労働者派遣事業 派23-110005
・一般建設許可(造園工事業)(般-19)第577145号
・有料職業紹介事業 23-ユ-110006
・第一種貨物利用運送事業者

優良派遣事業者認定年度 平成30年度 取得

ポイント

1
創業30周年の節目の年へ
今後の法改正等も見据えて、「これまでのやり方のままでいいのか」「何か【物差し】となるものはないか」と、考えるなかで、ISOにも相当 するような「スタンダード」になり得るものとして、「優良 派遣事業者認定制度」への取り組みを決意。
2
3つのチーム・4つの分類
プロジェクトチームを立ち上げ、具体的には「3つのチーム」と「4つの分類」を設定して取り組みを進行。各チーム、段階を追って進歩していけるやり方を取った。
3
記録レベル統一への苦労
もっとも苦労したのは、レベルの異なる記録をひとつにまとめ上げていくということと、どれを正規のルールとして確立するのかを決めること。
4
大きな自信とブライド
3万社も人材派遣会社があるうちの173社に入れたことで、大きな自信とプライドを持てるようになった。認定を取得できたことで、「ちゃん と正しいことをやってきたんだ」と自信を深めることもで きた。

創業30周年の節目を控え、自社のレベルを知る「ものさし」として認定取得を目指す

創業30周年の節目を控え、 自社のレベルを知る「ものさし」として認定取得を目指す。
当社は、2020年で30周年という節目を迎えます。当初は、親会社を定年になられた方を当社で受け入れて、引き続き働きたいという方を派遣する「シニア派遣」からスタート。その後は「事務派遣」や「エンジニア派遣」へと業容を拡げてまいりました。
30年を経て、個々の歴史やプロセスが違うことで、派遣の分野ごとに手続きが少しずつ違ってきたりしていました。
こうしたシステムや問題解決の手法等の違いも、今後の法改正等も見据えて、「これまでのやり方のままで良いのか」「何か【ものさし)となるものはないか」と、経営者としていろいろ考えていました。
私はメーカー出身です。製造にはISO9000、環境にはISO14000という国際標準化機構 (ISO)が発行した国際規格があります。それに相当するような「スタンダード」はないかと思っていました。
そんなことを考えているとき、たまたま2017年に、業界団体のセミナーに参加させていただき、そこでこの「優良派遣事業者認定制度」を知りました。当社にとって、これはよいスタンダードになり得ると感じ認定取得を目指す事としました。

 

「優良」を知る・理解する良い機会、まずはプロジェクトチームの立ち上げから。

こういうスタンダードがあるなら、ぜひそこに向けて、現状把握と改善に取り組もうという事になりました。「優良」と認められるには何が求められるのか、我々がやっていることは「優良」に値するのか。この認定取得へのチャレンジは、それを把握し、実現していくためのよい機会になると思いました。
お客様にもスタッフの方にも評価いただき、喜んでいただいている、とは思っておりましたが、認定を取得する事で、「ちゃんと正しい事をやってきたのだ」と、より自信を深めることができました。まわりの人材派遣会社が取得していくのを見て、当社も安心・安全をモットーに事業を進めていくなかで、「取得できるだけの価値ある事業を進めている」と感じていたので、積極的に「取りたい!」と思うようになりました。

 

「3つのチーム」でメンバーをアサイン、「4つの分類」で段階的な取り組みを。

社内の体制として、まずは関係者を招集して、プロジェクトチームを発足。具体的には「3つのチーム」「4つの分類」を設定して取り組んでいきました。
チームの1つ目は、総務的な立場で、全社の経過をウォッチしている「本社チーム」。2つ目は、実際の派遣業務をハンドリングし、実務を行なっている「現場チーム」。そして3つ目ですが、今回の認定基準の中に「教育」という大きなカテゴリーがあったことから、社内の教育に携わるメンバーをアサインした「教育チーム」を設けました。「4つの分類」は、81のチェックリストをつぶさに見て設けたものです。①今もうすぐにできていること。②今できていて、やり方もまとまってはいるが、何かが足りないこと。例えば、ツールが足りないとか、マニュアルが足りないとか、そういうことです。③今できているが、改善は要すること。そして、④何もやっていないこと。ゼロベースで作らなきゃならないということです。この4つの分類のなかで、それぞれのチームに対して、に対して、×から△に、△から○に、○から◎に、という形で、段階を追って進歩していけるやり方を取りました。チェックリストの項目の中には、当社の中で完全に存在していないというものもありました。マニュアルもツールも記録もない。そのxを◎に持っていくところは、やはり相応の工数と パワーを要しました。みなさん日常業務があるなかでの仕事ですので、そこは結構苦しかったのではないかなと思います。

 

 

現地審査は直前までできる限りの準備を。

審査認定機関に、申請書類を提出してから現地審査当日までは、少し日数があったので、その間も見直しやチェックを継続しました。見直しをしていると、「事務系はあるけど、エンジニ アがない」とか、「こういう場合の対応方法が抜けている」とかがあり、本当にギリギリまでやりました。そして想定される質問を考えて、こう聞かれたら何を提示するとか、こう説明するとか 、できる限りの想定問答のやり取りをしました。必死だったからかもしれませんが、審査当日は、想像していたよりも早く終わったと感じました。準備を丁寧にしたことが良かったと思いま す。安全に関する項目は、分類の際にも絶対にできていると思った点が多かったので、特に自信をもって説明できたと思います。手応えは感じていましたが、やはり不安もありました。

 

もっとも苦労したのは、記録レベルが揃わないなかでの統一化と確立。

チームごとに進めていくなかで苦労したのは、事業部ごとに少しずつやり方が違っていた点です。帳票フォーマットが違うとか、記録の仕方がそうなど。同じようなことをやってはいても、 いざマニュアルに起こしてみると違う点がいくつかありました。そこは今回取り組んでみて初めて「ああ、そういうやり方をしていたのだ…」と気づいたところもありました。新たな気づきにも なりましたが、苦労した点でもありました。もっとも大変だったのは、記録のレベルを揃えるということだったと思います。そもそも記録を残すというルールにはなっていない事でも、きっちりと記録を残していた人もいれば、ルールになっていないから当然残していなかった人もいます。そういう項目が非常に多く、いざ「記録を見せてください」と言うと、ある人は手帳に書いてある、ある人は基幹システムに入力している、ある人は全く違うツールをエクセルで作って入力している等、個人によって違いました。それをひとつにまとめていくという際に、どれを正規のルールとして確立するのかを決めるのが、いちばん大変だったと思います。

 

 

3万社のうちの173社に入れたという自信とプライド

3万社も人材派遣会社があるうちの173社に入れたというのは、1%にも満たない会社の仲間入りをしたということです。それはやはり大きな自信になりましたし、そのことに大きなプライドも持っています。その「証」であるマークは、名刺や広報物に展開していますが、それは認定にふさわしい仕事をやってい こうという我々の決意の証ともなりました。
そもそも部門を超えて協力して、他の何かの仕事を行うということ自体ありませんでしたので、各部門が自分たちのやっている仕事をお互いに出し合い、意見を交わして、業務の統一化 ということだけでなく、非常によいコミュニケーションの機会にもなったと思います。
プロジェクトのメンバーだけでなく、たくさんのメンバーが関わりあっています。それぞれの担当にいろいろな項目について、お願いをして取り組んでいただいたり、仕組みを再構築したり と、各部門たくさんのメンバーと関わりあえたということは、とても良い経験になったと感じます。事業部等の組織の壁が大変低くなり、様々な形でシナジーが産まれてきたなどの副産物もありました。

 

 

会社がよりよくなるために、継続し、維持し、改善して、さらに向上へ。

様々な仕組みを、今回の申請を機に再整備・確立したのですが、それをきちんと継続していくということ、改善しながらさらに向上させていくということが、これからの私たちにとって 大事なことだと思います。時代とともに、法律も変わっていきますし、それに応じてチェックリストも変わっていきます。会社がより良い派遣会社となるためには、やはりそこにきちんとアジャストしていくこと が大事ですね。認定の維持というのは、まずひとつの目標であり、そこが土台になっていくと考えています。
また働き方は、もちろん派遣だけではありません。これからもっともっと多様な働き方が増えていくと思います。この認定で求められていることをベースとして、本当に安心・安全で、人が生き生きと働ける社会を、これからも継続して、地域企業の皆様、地域で働く皆様に対して提供し続けていく・それが将来的な当社の目標やビジョンになってゆくのかな、と思っています。

 

 

業界全体が成長していけるためにも、少しでも多くの企業にチャレンジを。

このチェックリストの項目をひとつひとつクリアしていくことで、派遣会社として大変安心できる、安全なサービスが提供できるようになります。この認定基準に沿って会社のオペレーションを変えていけば、よりよい会社に変われると考えています。いろいろ法律が変わっていくなかでも、認定取得企業が増えることで、業界全体としても成長していけると思います。少しでも多くの企業にチャレンジしていただきたいですね。
派遣は、無形のサービスです。品質を証明しづらい、なかなか表にも出しづらい面があります。認定取得はその品質の証明になります。派遣会社が提供しているサービス、派遣という仕事に掛ける意気込みみたいなものの表れのひとつだとも思います。認定の取得は、社内の制度、体制をしっかりと構築・準備している、ということの、まさに証。派遣先や派遣スタッフの方には、安心してまかせてください、安心して働いてください、と、私たちはしっかりした裏付けを持って語れるようになりました。業界のためにも、より多くの企業に、そういう思いを抱いてほしいと感じます。