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他社との差別化をはじめ、社内の意識改革や体制整備を加速できると判断、一丸となって取り組んだ。

株式会社チェッカーサポート (本社 : 東京都江東区)
  • 取得年度: 29年度
  •  | 
  • 区分: 新規取得

プロフィール

株式会社チェッカーサポート
(本社 : 東京都江東区)

事業内容
レジアウトソーシング事業/教育コンサルティング事業/生鮮技術者派遣事業/その他
拠点
全国10拠点
資本金
4,550万円
事業許可番号
・労働者派遣事業許可番号 派13-130070
・有料職業紹介事業許可番号 13-ユ-300093

優良派遣事業者認定年度 平成29年度取得

ポイント

1
差別化対策
もっとも大きな動機は、「優良派遣事業者」という「ブランド」を得て、競合他社との差別化を図ること。ハード・ソフトの両面から、文字どおり優良な派遣事業者としての道を歩む。
2
社内一丸の体制
トップダウンで「取るぞ!」となって、「社内一丸となって取り組んでいく」環境や気運はすぐさま形成。まずは審査項目の洗い出し、担当の割り振り、そして内容の検証へと進んだ。
3
プレッシャーをプラスに
認定取得後、メンバーの中には、これからスタッフやクライアントに対して「期待や信頼を裏切れない」というプレッシャーがあったが、その思いは前向きに、プラスに向かう活動へと転化していきたい。
4
エビデンスと部門間連動
各部門ともエビデンスを残し、揃えること、各部門がしっかりと連動していくことの大事さを実感。日頃の不断の努力が効果を発揮するということを感じた、貴重な経験となった。

ブランディングや改革・整備、「優良派遣事業者」として確立する道へ。

優良派遣事業者認定を取得しようと思った動機で、もっとも大きかったのは、やはり「他社との差別化」ではないでしょうか。派遣会社は膨大な数ありますが、認定を取得している会社 はまだまだ少数と言えます。優良派遣事業者という大きな「ブランド」があれば、やはり競合に対して戦略的に優位に立てるという思いがありました。
この制度自体、スタッフに対する「やさしさ」を感じられるものです。どこの派遣会社でも人材の獲得に苦労する状況のなか、優良派遣事業者として公に認められた存在となることで、「スタッフにやさしい会社」として、派遣で働こうという方により安心していただけ、少しでも多くの方々に来ていただけるであろうという期待もありました。
認定申請の一連のプロセスのなかで、社内の意識改革や業務体制の整備、社内インフラの整備も進みます。ハード・ソフトの両面から、文字どおり「優良派遣事業者」として確立する道を歩むことができるという点も大きかったと思います。

 

しっかりとした土台を背景とした自信。反面、現状に対する不安も…。

当初はどういうメリットがあるのか、また、どういった審査内容なのか、よくわかっていたわけではありませんでしたので、制度の詳細、審査項目等について詳しく調べさせていただきました。正直申し上げて「これは大変だなぁ」という印象でした(笑)。
審査項目のうち、事業体に関する事項については、当社の土台はしっかりしているという自信がありましたので、まったく心配はしておりませんでした。基幹事業として、たくさんのアルバイト・パートの方を擁しており、スタッフの健康面への配慮や有休等の制度という面では、もともと整備されている会社だとは思っておりましたが、法改正以降のことについては、自分たちもどれだけ勉強しなければならないか、現状、実際どこまで対応できているのか、など、
不安に思う点は少なくはありませんでした。

 

審査項目の洗い出し・整備からスタート。社内一丸となった取り組みへ…。

申請の体制において中心となった部署は派遣営業部で、取締役1名、役職者2名、社員3名の6名で、管理部門から取締役1名、役職者1名、社員1名の3名が加わり、合計9名で臨みました。
まず行ったことは、審査項目の洗い出しと整備ですね。優良派遣事業者認定制度公式サイトよりテキストブックをダウンロードし、各項目に対して、どこの部門の管轄の内容かを洗い出したうえで、担当の割り振りを行い、「現状のエビデンスで不備があるか?」 また、「第三者が確認した場合にも充分解りやすいものといえるか?」 など詳細に検証していきました。トップダウンで「取るぞ!」となって、早々に役員会でも決まっていたことなので、各部のコンセンサスを得るのに苦労をした、というようなことにはなりませんでした。「社内一丸となって取り組んでいく」という環境や気運はすぐに形成できたと思います。当初の段階で、審査項目については、やはり「できているもの」「できていないもの」がありましたが、いずれもベースになる部分はあったと思っています。ただ、審査に必要なエビデンスを残すというところまで、きちんと揃えられるかというと、それは別問題です。足りないところを埋めていくため、浅く広く取り組むことが多かったと感じています。このエビデンスを残すということに関しては、全国の事業所間で多少の温度差があり、例えば、履歴の残し方が異なるなど、統一化を図る面で課題がありました。出張に行って、各地の営業所長へ直接丁寧に話をして理解をいただきました。こうしたタスクには、やはり相応の時間が必要となりました。

 

 

「月平均法定時間外労働」への対応には、まったく苦労しなかった。

「月平均法定時間外労働時間が60時間以上の労働者がいないこと」という規定への対応に苦慮された事業者さんが多いと聞きましたが、当社はそこにはまったく苦労しませんでした。
スタッフさんは、大勢働いていただいていますが、例えば、残業については、毎月すべてを必ずチェックしています。少しでも問題があれば、都度アラートを出して、毎月一回の責任者会議のなかで、すべてをフィードバックしていますので、関係する方はみな、高い意識を持っていたと思います。
1年以上前からずっと取り組んできていることですので、他社が苦労されると聞いて、むしろ意外に思うくらいでした。取り組みを通じて、いつの間にか意識が醸成されていたのではないかと思いますが、少なくとも労働時間については、あらためて何かをやらなければならないということはありませんでした。

 

ファイリングの工夫で、現地審査当日はスムーズに進行。

現地審査当日は、管理部門から取締役1名、社員1名、派遣営業部から取締役1名、役職者1名の計4名で臨みました。時間は7時間ほどかかったと思います。
どこの事業者さんも同様かもしれませんが、多岐にわたるたくさんの書類を一気にまとめて見せる機会というのはほとんどないので、すべての項目に対して、必要な書類はこれとこれ、という具合に、見出し(インデックス)を付けて、すぐに取り出せるようファイリングをしてから審査に臨みました。ひとくちにファイリングと言ってもやり方はさまざまで、整理の仕方もいろいろあるとは思いますが、いろいろ考えて工夫しました。細かいことですが、例えば、1つの書類が前半と後半の審査項目、両方で使うことも多々ありましたので、同じものを両方で準備しておくのもポイントのひとつかと思います。
申請直前までのこの準備は、かなりの手間を要し、労力も大変ではありましたが、おかげさまで、当日はスムーズに進行することができました。

 

 

信頼や期待を裏切れないという「プレッシャー」を感じるメンバーも。

およそ1年半の期間をかけて準備してきましたので、認定取得が決まったときは、やはり「取れてよかった!」という気持ちは当然ありましたが、それは半分でしょうか。残りの半分は「また3年後に同じことをするんだな」と(笑)。もちろん経験値はありますので、初回よりはさらにスムーズに進められると思います。メンバーの中には「プレッシャーのほうが大きい」という人もいます。しっかり準備して認定取得を受けたので、自信もあり、「取得は問題ないはず!」という思いもありましたが、一方では、これからスタッフさんに対しても、クライアント様に対しても「認定事業者としての期待や信頼を裏切れない」という思い=プレッシャーがあるのだと思います。現時点ではまだ認定をいただいてから日が浅いのですが、認定マークの各支店・営業所への掲示や名刺・帳票類への展開は完了しました。まだ、たくさんの効果を実感するまでには至っておりませんが、これからクライアント様へお話に行くときは、「当社は優良派遣事業者です」と自信を持ってアピールできるといいなと思います。ことさらプレッシャーを感じるのではなく、それをプラスに転化できるといいですね。認定取得でスタッフさんの安心感も高まっていると思いますし、派遣会社として大きなブランドを得たことで、クライアント様との信頼関係もさらに深まったという印象はあります。

 

 

認定取得へプラスに働いた社風。「横のつながり」も大事。

当社はもともと人材をとても大切にしている会社で、スタッフさんの健康や業務負担に対しては、常にしっかりとした対応をしてきました。また、基本的にオープンな会社で、財務や会議などの情報の大半は上から公開されていますし、会議の議事録等もすべて包み隠さず閲覧することができます。こうした社風は、認定取得に向けても大いにプラスに働いたと思います。
 それとやはり「横のつながり」は大事だと思います。別部署のことはわからないという会社も多いとは思いますが、横のつながりをきちんと持っていると、「この項目に対しては、こういう資料が必要だから、誰々さんのところに行けばあるよ」といった情報がすぐに出てきます。認定取得申請に際しては、こうしたちょっとしたことの積み重ねも大事だと思います。
セキュリティなどテクノロジー面については、システム部門の人間でなければわからないこともあります。プロジェクトのメンバーがこうしたシステム面まですべてに精通する必要はなく、必要な情報や資料を速やかに専任者から吸い上げることができれば問題はありません。どこに行けばいいのかがわからないのは問題ですね。

 

 

今後の課題は「エビデンス」と部門間でしっかり連動していくこと。

営業サイドとしては、今回かなり事例を出さなければいけなくなりましたが、結構属人的になっているところがあり、オープンな記録を残していく癖を付けることが課題として上がってきました。結構まめにやっていかなければならないことだなと思っています。
今回の申請を通じて、社内の整備はかなり進展しました。新しくこうしていこうとテーマを明確にし、マニュアル類の改訂も大変進みました。そういう意味でもいい機会になったわけですが、これで完了ではなく、継続して勉強を続けていくことも大事だと考えています。
直接部門・間接部門それぞれの立場はありますが、おのおのがもっときちんとエビデンスを取っていくということ、双方の部門がしっかりと連動していくことの大事さを今回実感しました。日頃の不断の努力が効果を発揮するということを大いに感じた、貴重な経験となりました。